本ページは広告を含みます

車検の見積に出てくる言葉の辞典

執筆:株式会社たま(関東運輸局長認証工場)(神奈川県二宮町・関東運輸局長認証工場)

見積の項目名はお店ごとにばらばらですが、中身は「国に払う」「お店に払う」「任意」の3種類しかありません。項目の横の色で見分けてください。

どのお店でも同じ額  お店が決める額。比較対象 任意 断れる。要否を自分で決める

法定費用のなかま

自動車重量税
道路のためのお金。重い車ほど道路を傷めるという考えで重さで決まる国の税金(道路の整備などに使われる)。車検のとき2年分。0.5tごと8,200円、軽6,600円。13年超・18年超で割増、エコカー減税該当で本則税率(0.5tごと5,000円)。お店の利益は乗らない。
自賠責保険料(自賠責)
万が一のときの救済のお金。人をはねてしまったときの相手の治療費・補償のための強制保険で、加入が義務。自分の車や物の損害は対象外(任意保険が要る)。24か月で自家用乗用17,650円、軽17,540円(2026年10月末まで。11月1日始期から18,560円/18,660円)。25か月なら約500円増。どこで入っても同じ。
印紙代・証紙代・検査手数料・登録印紙
検査の手数料。検査を受けるために国と検査機関に払う事務のお金で、名前は違っても同じもの。持込2,600円(小型・軽2,500円)、指定工場2,100円、OSS(電子申請)1,850円。お店がどの方法で通すかで額が違う。
指定工場/認証工場(印紙代が変わる理由)
指定工場は自社に検査ラインがあり、その場で検査して「保安基準適合証」を出す(印紙2,100円、電子申請なら1,850円)。認証工場は整備はできるが検査は運輸支局へ持ち込む(印紙は持込と同じ2,500〜2,600円)。ディーラーや大手チェーンの多くは指定工場、町の整備工場は認証工場が多い。差は最大750円で、基本料の差のほうがずっと大きい。
技術情報管理手数料
上の検査手数料に含まれている400円。別建てで書くお店もあるが、二重に払うものではない。

基本料のなかま(お店に払う)

車検基本料・車検料・車検整備料
検査に通すための点検と作業の代金。お店の中心の売り物で、ここが一番違う。24か月点検を含むかどうかを確認。
24か月定期点検料・法定点検料
法律で義務付けられた点検の作業代。「法定」と付くが、額はお店が決める。基本料に含むお店と別建てのお店がある。
検査料・保安確認検査料・完成検査料
検査ラインでの検査作業の代金。基本料と別に立てるお店がある。合計して比べる。
代行手数料・検査代行料・事務手数料・書類作成料
運輸支局への持ち込みや書類の代行の代金。「基本料11,000円」の外に3,000円前後で付くことが多い。合計して比べる。
OBD検査料
2021年10月以降の新型車(輸入車は2022年10月以降)を対象に始まった、電子制御装置の検査の作業代。国の手数料とは別にお店が付ける。対象車かどうかは車検証の年式と型式で決まる。
テスター料・ヘッドライト調整料・サイドスリップ調整料
検査機器で光軸や整列を測って合わせる作業代。検査に通すために必要な場合がある。
ブレーキ清掃・調整、下回り洗浄・スチーム洗浄
点検のための作業代として立つ。必須ではないことも多いので「これをしないと通らないか」を聞く。
システム使用料・申請代行料・ショートパーツ代
基本料の外に立つ小さなお店の費目。数百〜数千円。名前が違ってもお店に払う分なので、全部足して比べる。
ミニバン加算・4WD加算・輸入車加算
車の大きさや構造で基本料に上乗せする額。料金表の区分(軽・小型・中型・大型)は車両重量で決まるので、車検証の「車両重量」(総重量ではない)で自分の区分を見る。
仮ナンバー取得代行
車検切れの車を店まで動かすための臨時運行許可を代わりに取る代金。自分で市区町村に行けば数百円の手数料だけ。
ウェブ割・早割・ネット予約割
基本料からの値引き。表示価格が割引後かどうかを確認。
税別・税込
基本料や整備代には消費税がかかる。法定費用にはかからない。「税別」表示のお店は10%足して比べる。

整備・オプションのなかま

任意〇〇パック・安心パック・クイックパック
オイル交換や部品交換などをまとめたお店の商品。車検に必須ではない。見積に入っていたら「外すと通らないか」を聞く。
任意推奨整備・おすすめ整備・予防整備
今回やらなくても検査には通るが、次の車検までに必要になりそうなもの。やるかどうかは自分で決める。
必須整備・要交換
これをしないと検査に通らないもの(ブレーキパッドの残量、タイヤの溝、ブーツの破れ、灯火の球切れなど)。どのお店でも同じ判断になるはず。
部品代・工賃
整備の内訳。部品代は純正か社外品かで、工賃はお店の時間単価で違う。
任意ブレーキフルード交換・エアコンフィルター・ワイパーゴム・バッテリー交換
よく見積に乗る消耗品。状態次第で必要になるが、検査に直接関係ないものは自分で決められる。
お店ヘッドライト球交換・LED化
切れたら検査に通らないので必須。ハロゲン(黄色っぽい光の電球)の車は、同じハロゲンに戻すか、車検対応のLEDに替えるかを選べる。LEDは明るく長持ちだが、光軸の確認が必要。詳しく
任意代車料・引取納車料
代車や引き取りの代金。無料のお店と有料のお店がある。代車のガソリンを誰が入れるかもお店で違う。
任意ポイント・ガソリン値引き・オイル交換無料などの特典
総額には反映されない条件付きの特典。「実質〇〇円」は自分で計算しないと分からないので、比べるときは総額で比べて特典は最後に見る。

見積を3つに分けて足す

  1. の項目を足す。このサイトの法定費用と一致するはず。合わなければ重量税が合わないときの4つの確認
  2. の項目を全部足す(基本料+点検料+検査料+代行料+事務手数料+OBD検査料…)。これがお店の比較対象。
  3. 任意の項目は「外すと通らないか」を聞いて、自分で決める。

見積の仕分けツールに合計と法定費用を入れると、お店の取り分と重量税の妥当性が出ます。