ヘッドライトが暗い・球切れ。ハロゲンからLEDに替えて車検は通る?整備工場の答え
2026/09/11 執筆:株式会社たま(関東運輸局長認証工場)
「ハロゲン」って何?
ヘッドライトの電球の種類です。少し黄色っぽい光で、2010年代前半までの多くの車と、いまでも下のグレードの車に付いています。中に細い線(フィラメント)が入っていて、それが熱で光る仕組みなので、切れます。車検のときに「球切れ」で引っかかるのは、たいていこれです。
見分け方は簡単で、夜にライトを点けて光が黄色っぽければハロゲン、真っ白なら LED か HID です。
車検のとき、ヘッドライトで何を見られるか
- 点くか(左右とも)。切れていれば不合格。
- 光の向き(光軸)。テスターで測り、基準の範囲からずれていれば不合格。ここで落ちる人が一番多い。
- 明るさ。暗すぎると不合格。ハロゲンが古くなって暗くなった車、レンズが黄ばんだ車が引っかかる。
- 色。白(または淡黄色)であること。青っぽい光は不合格。
LEDに替えるとどうなるか
ハロゲンの電球を、同じ差し込み口に入る LED のバルブに替えるだけの作業です。整備工場としての実感は次のとおりです。
- 明るい。夜の田舎道や雨の日で違いがはっきり出る。安全のためにいちばん勧めたい理由がこれ。
- 切れにくい。フィラメントがないので、球切れで車検に引っかかる心配がほぼなくなる。
- 消費電力が少ない。バッテリーへの負担が減る。
- 車検に通る。当社でもハイエースなどに入れて、そのまま車検を通しています。
ただし、条件がある
ここが整備工場として正直に書いておきたいところです。
- 「車検対応」と書いてある製品を選ぶ。安い無名品は、光が散って光軸が出ない、色が青い、明るさが足りない、で落ちることがある。
- 取り付けたら光軸を確認する。ハロゲン用の反射板に LED を入れると、光の出方が変わって向きがずれることがある。テスターで合わせれば済む話だが、合わせないまま検査場に行くと落ちる。
- 全部の車で通るとは言い切れない。反射板の形が古い車、レンズが黄ばんでいる車では、LED にしても基準に届かないことがある。当社で入れた車も「全部」ではなく、車を見て判断している。
- レンズの黄ばみは別の話。バルブを替えても、レンズが曇っていれば光は通らない。先に磨くか、それでも駄目なら本体交換。黄ばみ取りは市販の磨き剤で自分でもできます。
整備工場としてのおすすめ
ハロゲンの車に乗っていて「夜、暗いな」「球が切れた」となったら、同じハロゲンに戻すより、車検対応の LED に替えるほうを勧めます。値段は少し上がりますが、明るさと寿命で元が取れますし、次の車検で球切れの心配をしなくて済みます。作業は自分でもできますが、光軸の確認だけは整備工場かテスター屋でしてもらってください。
製品は、車種ごとに合う差し込み口(H4・H11・HB3 など)が決まっています。車検証の年式と型式で調べられます。
