車検の印紙代が2026年4月に改定|持込・指定工場・OSSの新しい手数料
2026/09/10 執筆:株式会社たま(関東運輸局長認証工場)
車検の「印紙代」とは
車検の法定費用のなかで、いちばん金額が小さいのが検査手数料です。見積では「印紙代」「印紙・証紙代」「検査手数料」などと書かれています。国に納める手数料を印紙で、自動車技術総合機構や軽自動車検査協会に納める手数料を証紙で払うため、まとめて印紙代と呼ばれることが多いです。この記事では印紙と証紙を合わせた金額を「手数料」として扱います。
この手数料が、道路運送車両法関係手数料令の改定により2026年4月1日から新しい金額になりました。金額は「車の区分(普通・小型・軽)」と「手続きの方法(持込・指定工場・OSS)」の組み合わせで決まります。
改定前後の手数料一覧(継続検査)
| 車の区分 | 手続き | 2026年3月31日まで | 2026年4月1日から | 差額 |
|---|---|---|---|---|
| 普通自動車(3ナンバー) | 持込 | 2,300円 | 2,600円 | +300円 |
| 小型自動車(5ナンバー) | 持込 | 2,200円 | 2,500円 | +300円 |
| 軽自動車 | 持込 | 2,200円 | 2,500円 | +300円 |
| 普通・小型・軽 | 指定工場 | 1,800円 | 2,100円 | +300円 |
| 普通・小型・軽 | OSS | 1,600円 | 1,850円 | +250円 |
持込と指定工場は300円、OSSは250円の値上げです。指定工場とOSSは車の区分による違いがなく、普通・小型・軽で同じ金額です。
持込・指定工場・OSSの違い
持込(ユーザー車検・認証工場)
車を運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)の検査ラインに実際に持ち込み、検査官の検査を受ける方法です。自分で持ち込むユーザー車検のほか、認証工場が整備した車を持ち込んで受ける場合もこの区分です。検査ラインを使う分だけ手数料が高く、普通2,600円・小型2,500円・軽2,500円です。
指定工場
指定整備工場(いわゆる民間車検場)は、自社の検査ラインで検査をして「保安基準適合証」を発行します。車そのものを運輸支局に持ち込まず、書類の提出だけで車検証を更新できるため、手数料は2,100円と持込より安くなります。
OSS
OSS(自動車保有関係手続のワンストップサービス)は、車検の申請を電子的に行う仕組みです。窓口での紙の処理が減る分、手数料は1,850円といちばん安く設定されています。電子申請に対応した工場で車検を受けると、この金額が見積に載ります。
ユーザー車検との差はいくら?
ユーザー車検は持込の区分ですので、指定工場(2,100円)と比べると普通車で500円、小型・軽で400円高くなります。OSS(1,850円)と比べると普通車で750円、小型・軽で650円の差です。
「自分で持ち込むほうが手数料が高いの?」と意外に思われるかもしれません。これは、検査ラインで検査官が車を検査する手間が手数料に反映されているためです。ただしユーザー車検にはお店に払う基本料や代行料がありませんので、手数料の数百円の差は車検全体からみればごく小さいものです。
見積を見るときのポイント
- 手数料は国と検査機関に納めるもので、お店の売上ではありません。同じ手続き方法なら、どのお店でも同じ金額です。
- 見積の手数料が2,100円なら指定工場、2,500円か2,600円なら持込、1,850円ならOSSです。手数料の額から、そのお店がどの方法で車検を通すのかが分かります。
- 2026年3月以前の見積や前回の領収書と比べると300円ほど上がっていますが、これは全国一律の改定によるものです。
なお、法定費用のほかの2つ(自動車重量税・自賠責保険料)は、手続きの方法によって変わりません。同じ車なら重量税も自賠責も、お店によらず同額です。自賠責保険料は2026年11月1日始期の契約から別途改定されますので、あわせてご確認ください。
このサイトでできること
当サイトでは、車検証の車台番号を入力するだけで、国土交通省・軽自動車検査協会の照会サービスと同じ重量税額に自賠責保険料と検査手数料を足した法定費用を1円単位で確認できる車台番号で法定費用を1円単位で照会するシミュレーターを公開しています。また、車種別の車検費用一覧では、よくある車種ごとの法定費用の目安をまとめています。見積を受け取る前の予習にお使いください。
